2026.10.17
- コラム
X線を知ろう!⑨ なぜX線画像にボケが生じるのか?
X線検査では、内部の小さな欠陥を確認するために、鮮明な画像を得ることが重要です。しかし、撮影条件によっては画像の輪郭がぼやけてしまうことがあります。今回は、その原因と対策について解説します。
① X線の焦点サイズによるボケ
X線は、ある大きさを持った焦点から広がるように放射されます。
焦点が大きいほど、検査対象の輪郭にボケが生じやすくなります。これを「幾何学的不鮮鋭(幾何学的ボケ)」と呼ぶようです。
② 検査対象と検出器の距離も重要
同じX線発生器を使用しても、検査対象と検出器の距離が離れるほど、輪郭のボケは大きくなります。
反対に、検査対象を検出器に近づけることで、ボケを小さくできます。
また、X線発生器の焦点から検査対象までの距離を長くすることも、幾何学的ボケを抑える方法のひとつです。
③ 鮮明な画像を得るためには?
X線検査では、焦点サイズだけでなく、撮影距離や検出器の配置を適切に設定することが大切です。
さらに、検出器自体の解像度や撮影中の振動なども画像の鮮明さに影響します。
このように、X線画像のボケにはいくつかの原因があり、それぞれを理解することが正確な検査につながります。
次回は、「X線画像を記録するフィルム・CR・DRの違い」についてです。
