2026.10.10
- コラム
X線を知ろう!⑧ 焦点サイズによって何が変わるの?
X線検査では、できるだけ鮮明な画像を得ることが大切です。実は、その画像の鮮明さに関係するのが「焦点サイズ」です。今回は、焦点サイズの役割について解説します。
① 焦点サイズとは?
X線発生器の内部では、高速で飛んできた電子が金属ターゲットに衝突し、X線が発生します。
このX線が発生する部分の大きさを「焦点サイズ」と呼びます。一般的にミリメートル(mm)単位で表され、X線画像の鮮明さに関係しています。
② 焦点が小さいと画像が鮮明になる
焦点サイズが小さいほど、検査対象の輪郭がぼやけにくく、細かな部分を鮮明に写しやすくなります。
反対に、焦点サイズが大きいと、画像の輪郭に「ボケ」が生じやすくなります。特に、検査対象と検出器の距離が離れている場合には、その影響が大きくなります。
③ 小さければ良いわけではない
焦点を小さくすると、電子が衝突する部分に熱が集中しやすくなります。そのため、使用できるX線出力に制約が生じる場合があります。
X線検査では、必要な透過力や撮影時間、検査対象の大きさなどを考慮し、適切な焦点サイズを選ぶことが重要です。
このように、焦点サイズは画像の鮮明さを左右する重要な要素のひとつです。
次回は、「なぜX線画像にボケが生じるのか?」について、もう少し詳しく考えてみます。
