- コラム
X線を知ろう!⑦ X線発生器の中の重要な役割を持つ部品
前回は、X線が「電子を高速で飛ばし、金属にぶつけることで作られる」ことをとりあげました。
今回は、その中でも重要な役割を持つ「タングステンターゲット」と「ベリリウム窓」についてです。
① タングステンはX線を生み出すターゲット
X線発生器の中では、高速で飛んできた電子が金属ターゲットに衝突します。
この電子がぶつかる場所に使われる代表的な材料が、タングステンです。
タングステンは原子番号が高く、X線を発生させる材料として適しています。
また、非常に高い温度にも耐えられるため、大きな熱が発生するX線管の中で重要な役割を果たしています。
② 多くのエネルギーは熱になる
電子がターゲットにぶつかるとX線が発生しますが、すべてのエネルギーがX線になるわけではありません。
実際には、エネルギーの多くは熱に変わります。
そのため、X線発生器では「X線を作ること」と同時に、「発生する熱に耐えること」も重要になります。
タングステンが使われる理由のひとつは、この熱に強い性質にあります。
③ ベリリウム窓はX線を外へ出す出口
発生したX線は、X線管の外へ取り出して検査対象に向ける必要があります。
その出口として使われるのが、ベリリウム窓です。
ベリリウムは軽く、X線を吸収しにくい性質を持っています。
そのため、発生したX線をできるだけ効率よく外へ出すための窓材として使われます。
このように、タングステンターゲットとベリリウム窓は、X線を「作る」「外へ出す」ために欠かせない重要部品です。
次回は、「焦点サイズによって何が変わるのか?」についてを予定しています。
